公益財団法人 日本呼吸器財団:呼吸器疾患の病態解明・研究推進、啓発活動


公益財団法人 日本呼吸器財団
令和5年度研究助成のご報告

多層オミックスと大規模睡眠データより拓く生活習慣病の予防医学研究

研究代表者 京都大学大学院医学研究科・呼吸器内科 特定助教 村瀬 公彦 先生

受賞コメント

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome: SAS)は、日本人の10人に1人が罹患しているとも言われる、非常に罹患率の高い疾患です。また、SASは高血圧や糖尿病といった生活習慣病の発症や増悪のリスクとなることが知られていますが、その詳細なメカニズムはわかっていません。私たちはこれまで、約一万人の大規模コホートで睡眠に関する詳細なデータを採取し、SASと生活習慣病の関わりを明らかにしてきました。そして、これらの研究結果から、SASは代謝変容を介して生活習慣病に影響を与えていると考えるようになりました。この研究では、メタボロミクスを主とした多層オミックス解析からSASがどのような機序で代謝変容を起こし、生活習慣病の発症・増悪に寄与しているかを明らかにしたいと思っています。

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