公益財団法人 日本呼吸器財団:呼吸器疾患の病態解明・研究推進、啓発活動


公益財団法人 日本呼吸器財団
令和3年度研究助成のご報告

悪性中皮腫のフェロトーシス細胞死誘導に基づく治療標的探索

研究代表者 愛知県がんセンター研究所 副所長 関戸 好孝 先生

受賞コメント

悪性中皮腫は少数のがん抑制遺伝子の高頻度な変異が認められる一方、がん遺伝子のドライバー変異が稀のため分子標的薬の開発が極めて遅れています。最近、私たちの研究室ではフェロトーシスと呼ばれる細胞死が悪性中皮腫細胞において非常に誘導されやすいことを見出しました。フェロトーシスはアポトーシスとは全く異なった“制御された細胞死”の一つで、そのメカニズムもまだ良くわかっていない点が多いですが、2価鉄依存性の不飽和脂質の過酸化が極めて重要な役割を果たします。本研究では悪性中皮腫細胞において選択的なフェロトーシス細胞死誘導に関与する新たな遺伝子を明らかにし、その遺伝子や遺伝子産物が係るシグナル伝達経路が治療標的として有望であるかどうかを明らかにすることを目的としています。本研究を通じて極めて難治性の悪性中皮腫に対する新たな治療戦略を構築していきたいと考えています。

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