公益財団法人 日本呼吸器財団:呼吸器疾患の病態解明・研究推進、啓発活動


公益財団法人 日本呼吸器財団
令和2年度研究助成のご報告

シングルセルRNA-seq解析に基づく肺胞前駆細胞-肺間葉細胞サブクラスター間クロストークを焦点としたCOPDの気腫化加速化因子の同定

研究代表者 宮崎大学医学部内科学講座 神経呼吸内分泌代謝学分野・助教 柳 重久 先生

受賞コメント

肺気腫はCOPDの主要な病型です。肺胞実質の消失に伴い、ガス交換面積の進行性の消失をきたします。現在のCOPDの薬物療法は、主に気流制限の緩和を目的としており、肺気腫の進展抑制を目的とした薬物療法はありません。最近私たちの研究グループは、加齢性の肺気腫を自然発症するモデルにおいて、非発症期に2型肺胞上皮と肺間葉細胞両方の遺伝子発現に劇的な変化が生じることを見出しました。本研究では、宮崎大学と長崎大学の二施設のCOPD症例の肺腫瘍手術時の肺組織を用いて、現在解析中のシングルセルRNA-seq結果に基づいた肺間葉細胞分子発現を解析します。本研究の目的は、正常な成体幹細胞ニッチ機構の再構築を焦点としたCOPDの新規治療法の樹立することです。本研究の達成は、臓器リモデリングの普遍的なメカニズムの解明と治療法創出のブレイクスルーにもつながると確信しており、全力を尽くして達成したいと考えています。

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