公益財団法人 日本呼吸器財団:呼吸器疾患の病態解明・研究推進、啓発活動


公益財団法人 日本呼吸器財団
平成31年度研究助成のご報告

シングルセル解析によるAsthma-COPD Overlap(ACO)の分子病態の解明

研究代表者 大阪大学大学院医学系研究科 ゲノム生物学講座・がんゲノム情報学・准教授 堀江 真史 先生

受賞コメント

気管支喘息とCOPDの特徴を持つ病態として、Asthma-COPD Overlap(ACO)が近年注目されています。ACOは高齢化社会に伴い患者数の更なる増加が見込まれていますが、気管支喘息やCOPD単独の病態と比較し増悪を起こしやすく予後不良であり、また治療戦略も異なってきます。ACOについてはまだ不明な点が多く、気管支喘息、COPD、ACOの分子病態の類似性や相違点を理解することは極めて重要です。次世代シーケンサーの技術革新により組織レベルでの遺伝子発現変化が網羅的に同定できるようになっていますが、近年単一細胞レベルでのゲノムワイドな遺伝子発現プロファイルができるsingle cell RNA-seq (scRNA-seq)の有用性が注目をされており、嚢胞性線維症の発症に関与すると考えられるionocyteなど、肺の中にも新たな細胞が次々と見つかってきています。本研究ではこの新しいテクノロジーを駆使してACO病態を特徴づけるような細胞の同定し、またACOの治療ターゲットとなるような新しい分子の発見に努めてまいりたいと思います。

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