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研究代表者 広島大学病院 リウマチ膠原病科・研究員 茂久田 翔 先生
2019年より世界中に拡散しているSARS-CoV-2による感染症であるCOVID-19は、現在でも欧米を中心に大規模な感染拡大を認めています。重症例(酸素吸入例や人工呼吸器使用例)において死亡率を低下しうる薬剤として、副腎皮質ステロイド剤や抗IL-6受容体抗体などが報告されています。一方で、軽症例に対しては有効な治療薬の報告がほとんどなく、早急な開発が期待されます。本研究では、SARS-CoV-2の宿主受容体ACE2の発現を抑制することのできる新規薬剤の開発を目指します。特に、ACE2の発現がIL-6やその下流にあるSTAT3によって誘導されることから、IL-6のシグナル伝達に関与する分子に着目し、研究を進めていきたいと考えています。