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研究代表者 大阪公立大学医学研究科・呼吸器内科 病院講師 宮本 篤志 先生
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者さんは身体活動性が低下しており、低い身体活動性は生命予後の悪化や急性増悪による入院リスクと関係していることが報告されています。そのため、身体活動性の向上はCOPD診療において近年最も注目される治療標的のひとつですが、どのような介入方法が最適かは十分に分かっていません。COPD患者さんの臨床特性や症状の変化の仕方は重症度や併存症によって差違があり、最適な身体活動も患者さんごとあるいはその日の状態ごとに変化する可能性が考えられます。本研究では継続性・簡便性に有利なウェアラブルデバイスを用いて歩数や生体データ等のデジタルバイオマーカーを取得し、従来の身体活動性指標との関連を調べる事によってCOPDの身体活動性についてより質の高いモニタリングや介入の指標を見いだす予定です。身体活動性の個別化・最適化された介入戦略の構築に貢献できればと考えております。