公益財団法人 日本呼吸器財団:呼吸器疾患の病態解明・研究推進、啓発活動


公益財団法人 日本呼吸器財団
令和4年度研究助成のご報告

COPD患者におけるフレイル・サルコペニアに関連する因子の多面的評価

研究代表者 京都大学医学部附属病院・呼吸器内科/リハビリテーション科 助教 田辺 直也 先生

受賞コメント

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の生命予後は、治療法の向上により徐々に改善していますが、「元気に長く生きられるか」の指標である健康寿命の延伸は未達成のままです。加齢などにより心身の衰えた状態を表す「フレイル」、筋肉量が減り身体機能が低下する「サルコペニア」が健康寿命を損なう要因と考えられていますが、COPD患者がフレイルやサルコペニアへ至る過程に関連する因子は十分解明されていません。潜在的なCOPD患者数と医療資源の逼迫度合から、画一的な対策では対応困難なことは明らかであり、個別化された介入(薬物治療、リハビリテーション、介護サービスなど)が求められています。本研究では、COPD患者のフレイル、サルコペニアに関連する因子を、呼吸機能やCT画像解析に加え、運動負荷試験、筋力測定、身体活動量、食事栄養状態などの日常的かつ動的な指標を多面的に検討してたいと考えております。

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